80cm〜108cm(2006.11/16〜12/04)
チャリティ鯉釣り選手権大会(以後チャリ鯉)の締め切りが3日前にと迫った11月16日、仕事を終え冬の
 
ポイントである寝屋川へと向かった。
 
近況では中型クラスはぼちぼち釣れているが大型はまだ秋の大阪大会後現れていない。
 
川面を覗くと下げ潮の最中であり鯉の気配は無いようだ。上げ潮に期待し餌を投入する。
 
車中で晩酌を取りながらテレビ観賞するが、センサーの受信機は静かなまま日付が変わり仮眠に入る。
 
熟睡に入りかけた午前1時15分に待望のセンサー音が鳴り響いた!プププププ・・・・・
 
脳がまだ寝たままで竿に駆け寄ると心地よいお辞儀をしながらクリック音がジージー鳴っている。
 
竿受けから竿を抜き、ビシッとアワセを入れ糸を巻くとけっこうな重量感が伝わり慎重なやり取りが始まる。
 
途中何度か反抗期を食らいながらも足元へ寄せたのはいいが、潮が底付近で、タモの柄を持つ位置が後
ろの方である。その上、タモ枠が80cmのステンときてるから思うように操れない。
 
こういうときは落としダモがいいかもね。
 
「バレんなよ」という気持ちと腕の疲労感が重なり合いながらもなんとか無事に収まった。
 
大川もそうであるがこの川は鉄柵の足元と川との間に30cm程のコンクリートが張り出している。
 
そこへ一旦鯉を乗せ しばしの休憩を取り、タモの柄を外した後「うりゃ〜」と掛け声を発しながら柵越えを
成し遂げた。
 
携帯メジャーで仮計測するとメーター前後である。
 
夜明けを待ち、散歩のおっちゃんと共に計測するとメータージャストの13.5sであった。
 
締め切りに間に合った上、提出予定の95cmを上まった事と3位入賞に感謝!
 
その4日後である11月21日の夜も同じポイントへと向かった。
 
「今日もたのんまっせ〜」 と呟きながら餌を投入し いつもの晩酌、テレビ観賞に入る。
 
日付が変わった時分にセンサーが鳴り、約10分の格闘でタモに収まったのは91cm12.3s。
 
その後何日か坊主が続き、12月3日の夜にリベンジ戦に向かうと阿部氏と大林氏の車を発見。
 
いつもの場所にセット完了後大林氏のもとへ行くと、橋を挟んだ反対側にも釣友が居られるとのこと。
 
中島氏、吉岡氏、宗氏、宗カノちゃんである。
 
久しぶりの大数人で鯉釣り談義と抱腹談義に花が咲き、日付が変わった頃皆持ち場に戻った。
 
餌交換の後、いつもの晩酌、テレビ観賞の後仮眠を取る。
 
午前2時半にセンサーが鳴り響き、飛び起きたのはいいが、たまに出る「此処は何処?私は誰?」状態で
竿へと向かった(笑)。
 
アワセを入れ糸を巻くが、さほど重量感は無く数分でタモに収まったのは80cmジャスト。
 
再度仮眠を取っていると4時に再びセンサー音が鳴り響き、今度はシャキッとした状態で竿に駆け寄る。
 
いい具合に竿が曲がり道糸がジリジリッと引き出されている。アワセを入れると先程よりは重たく感じる。
 
元気な鯉であったが慎重にやりとりすること20分ぐらいでタモに収まったのは92cm12.3s。
 
 
さてここからが一生忘れられない出来事の再現である。
 
朝8時で一旦釣りを中断し、所用と夜勤を終えて舞い戻った時には夜11時を回っていた。
 
潮は底になる2時間ぐらい前である。
 
竿受けセット→竿伸ばし餌投入→センサーセットで準備完了
 
餌はもちろんスーパー玉出で買ってきたいつものブツを自分流にアレンジして針付けする。
 
「今晩もたのんまっせ〜」と川に向けて呟きながら餌を投入したが、今回1本だけいつもと違う位置に投入
した。
 
手を洗い、またまたいつもの晩酌、テレビ観賞に入る。
 
そろそろ潮が底になる頃には酔いもまわり睡魔が襲ってくる。
 
時合なので起きておこうと思うが睡魔にはどうも勝てないようだ。
 
久しぶりにキャロルのアルバムを聞きながら仮眠に入ってつかの間、数十分後の午前1時20分にけたた
しくセンサーが鳴り響く!プププププ・・・・・ 
 
階段をよろけながら竿に近づくと上記の赤色字の竿だ。
 
気持ち良く赤ランプが点滅する中、竿先を見ると水面に向いたまま曲がっているが ガンガングイグイと言
う状態でも無い。
 
たまには違う筋にも投入せなあかんな〜と言いながら竿受けから竿を抜きアワセを入れると今までとは違
う重量感が伝わった!!!  これからが戦闘開始!。
 
ドラッグを徐々に閉め、竿を前へ倒しながら道糸を巻き、竿の弾力でゆっくりと立てるのだが、この動作を
2、3回繰り返すごとに潜られるのでなかなか寄って来ない。
 
鯉の位置は まだ緩やかに潮が下がっているので左斜め45度の先 約30mで踏ん張っている。
 
流れ+鯉の重さがあるので口切れのバレに用心しつつ慎重になる。
 
竿がインナーなので竿先が太めにもかかわらず円を通り越し楕円形になっている。
 
よ〜し、長期戦で頑張ろうと立てている竿を少し右に振り じっくり巻いていると鯉の動きに急展開!
 
鯉の位置から直線的に岸の方にと徐々に寄ってくれたのである。
 
しめた!と呟きながらタモを脇に抱え、道糸を早巻きしながら鯉の方へと歩み寄る。
 
鯉に疲れが見え始めたのか水面へとファ〜〜〜と浮き上がった。
 
だが辺りはまだ暗く、ヘッドランプは寝ぼけて忘れて来たので鯉の姿はうっすらとしか確認出来ないが、潮
が底近くなので大きいようで小さいようで大きい???
 
空気もそこそこ吸ったのか おとなしくなりだした。
 
そろそろタモの出番とスルスルっと伸ばしたのはいいが、前回の釣行と同じく潮が底付近なので、柄の持つ
位置が又後ろの方である。 落とし仕様にしとけば良かったと思ってももう遅い。
 
やはり2度失敗! おまけに2度目の時は元気がぶり返したのか大暴れされてしまった。
 
針掛かりが中途半端な位置だとたぶんバレていただろう。
 
その大暴れで疲れが増したのかグロッキーになった様子。
 
今がチャンスとタモの方向へと誘導し、右手のタモがそれを迎えうってスポーっと吸い込まれた。
 
ここでタモを持つ手以外の力がスーっと抜ける。 
 
五秒程休憩し、引き上げに入った瞬間!思っていた以上の重さに目が点になる。
 
出っ張りに鯉を乗せると これまた再度びっくり!「デカイー」じゃ無く「ありゃー」と声が出てしまった(笑)
 
「こりゃ軽くメーター超えとるがな」と言葉を付け足したが、問題はこの鉄柵を乗り越えられるかだ。
 
高さが120cmある上にタモ網が深いので腕を伸ばしても鯉が鉄柵上部にひっかかるのである。
 
104cmの時はMFCの小野氏が居られたので助かったが今回は誰も居ない。
 
仕方なく一人で頑張るが案の定 力尽きて これまた2度の失敗をくらう。
 
3度目は「とりゃー」と奇声を発しながら頭の血管が切れそうな勢いで持ち上げ なんとか乗り越えた!
 
たぶんおでこの右斜め前には【井】という字の血管が浮いていただろう(笑)
 
この時点で精魂100%使い果たしたが、間近のモンスターを改めて見ると疲れも吹っ飛んでしまう。
 
携帯メジャーで仮計測すると106強かなってとこだ。ライブバッグにて水中へ戻し夜明けを待つことに。
 
ライブバッグへは計測時に頭から出せるよう尾びれからゆっくりと慎重に入れ、入り口の紐をギュッと絞っ
た後、脱出防止のため結びコブを2〜3個作る。
 
やがて夜が明けライブバッグを引き上げる。タモでの引き上げよりは容易だが重みはズッシリ!!!
 
2つの結びコブを解き出口を広げると鯉の口の部分が見え、元気にパクパクしている。
 
鯉を引き出すと、いつもの散歩のオッチャンが来られて鯉を見た瞬間!  しばし絶句・・・・・
 
オッチャンの目が西川きよしの様な目となりポロリと落ちそうであった(笑) 
 
そういった中で計測するとこれがなんと!自己記録を2cm上まる108cm19.5sであった。
 
自己記録更新&今年だけで3本のメーターオーバー&トータル9本目に感無量で、2006年という年は
一生忘れられないでしょう。
 
但し、以前の大会後の釣果同様、鯉ちゃんに一言言わせて頂きました!
「なんでチャリ鯉期間中に釣れてくれへんね〜ん」(笑)  
 
今回は長い寝言やったな〜〜。長々とお読み頂き有難う御座いました。
 

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