コクレン
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コクレン (黒?、Aristichthys nobilis)とは、コイ目コイ科アブラミス亜科に分類される、ハクレンと同じレン |
ギョの仲間の中国原産種で、四大家魚のひとつでもある。 |
日本では利根川水系、江戸川水系、霞ヶ浦、北浦で自然繁殖が確認されているが、その生息数は極め |
て少なく、「幻の魚」とも言われる。淀川にも放流されている。外見はハクレンによく似るが、全身に黒い |
雲状の斑紋が広がり、体色そのものもより黒っぽい。ハクレンと同様プランクトン食であるが、植物プラ |
ンクトンではなく動物プランクトンを主たる食物としている。 |
ハクレンと同様に古来中国、台湾などで食用に養殖されてきた家魚のひとつである。ハクレンよりも養 |
殖効率、味ともに良いとされ、台湾でレンギョというともっぱらこの本種のことを指す。ハクレンによく似る |
が、体色がハクレンは銀白色なのに対し、コクレンは黒味があり、黒い雲状の班が見られる。腹の部分 |
の隆起縁が腹鰭の位置よりも後の方に有る。ハクレンよりも成長が早く大型に成長する。 ソウギョ、ハ |
クレン、アオウオと共に中国の「四大家魚」と称される。 日本へは、アオウオと同様にハクレンとソウギョ |
を輸入した際に混じってきたと考えられている。 |