〜鯉釣りとの出会い〜
15年前(現H17年)、まだ幼かった娘達を連れて隣の家へ遊びに行ったときが鯉釣りへの扉を開けるきっかけとなった。
娘達を前にし、隣のおっちゃんが、「明日近くの川にたくさん鯉が泳いでいるから釣りに連れてったろか」と言った。
そのころの私は海釣りオンリーで、淡水釣りの方は余り興味がなく、娘達に「連れってもらい」と人事のようにうながす。
その当日私も丁度仕事が休みで、海釣りを予定していたのですが、現地に向かう気力が無くなり同行する事にした。
川に着くと水が濁りぎみで鯉が見えない状態だ。
これがかえって良く、後に水の綺麗な状態の時、自分の身を隠していてもアタリが薄かった。
リール無しの投げ竿の先に道糸を結び、簡単仕掛けにおっちゃんが練った練り餌を拝借して適当な位置に落とし込む。
待つ事2・3分後に強烈なアタリがあり竿が締めこんだ。 一本竿仕様にしているのでより手ごたえが伝わる。
ワーワー言いながら引き上げると40cm台の鯉だ。 その大きさにもかかわらず凄い引きをするではないか。
又餌を拝借して落とし込むと数分後に同サイズが又釣れた。
それからというもの強い引きが忘れられず、仕事から帰っては夕まずめまで、休日は一日中と家族の冷たい視線を
無視しつつ通いつめるのであった。
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そのサイズに飽きた頃、同僚に大和川に大きな奴いてるでーとの情報を頂き、早速次の休日に足を踏み入れたが、
常連さんが多いポイントで、警戒心を持つ鯉も少なくないので今までのようには中々釣れない。
釣行の回数を重ねていると、徐々にサイズの更新が出来、最終的に鯉80台と草魚90cmを釣らせていただきました。
更なる大物をと色々な情報をもとに、紀ノ川を経て大川(旧淀川)にたどりつき、琵琶湖、三方五湖、木曽三川も経験
させて頂きながら今に至る。
振り返れば、最初は余り興味の無かった鯉釣りが、釣り場と職場を通うほどの鯉釣りバカになった自分に、えらい変身
やな〜と感心しているしだいです(おかげさまでパチンコを辞めることが出来ました)。
ちょっとしたきっかけで人生が変わるんですから凄いですよね。
まだまだ巨鯉釣りに対して勉強不足なので、色んな要素を視野に入れながら目を肥やして行くと共に、まだ足を踏み入
れていない河川、沼、ダム湖等にて【主】を追い求めたいと思っています。 ガチガチの大物志向ですから・・・。
と、ここで終わるとあまりにも文章が短いので、各ポイントでの思い出深かった事を述べさせて頂きます。
大川はドラマが多すぎるので、大ゴイ倶楽部の掲載文を読んで頂くとし、まず紀ノ川ですが、12年ぐらい前(現H17年)、
夏場の夜釣りにゴルフ場横のポイントに入った時、その辺一帯は草木が生い茂っており、予想通り蚊の大群が待ち受
けていた。 一応ジーパンと長袖の服に身を包み挑んだのだが甘かった。
ジーパンの上からでも猛攻撃に遇い、一度車まで退散し、水分を大量に買い込み、合羽を着て再度挑戦。
蚊の針は受けなくなったが暑いのなんのって。 釣りじゃなく体の減量に来ている様なものだ。
汗が吹き出て服がジワーと濡れていく感触を今でも覚えており、懐かしく思います。
釣果は悪かったが、水分を補給したにもかかわらず1kg程減量していた(笑)。
大和川ではやはり80台との初対面やね〜。それまでは数は釣れるのだが70台止まりで、80台が何本か
居るのにいつになったら釣れるのかなーってよく天を仰ぎながら呟いたものです。
ここの80台は大川(旧淀川)の90台に匹敵しますからね。
ある初夏の日、いつもどおりに大和川に来て、水温が上がりつつある水面に餌をブッ込んでは対岸で飛ば
しているラジコン飛行機を眺めていた。
とそこへ強烈なアタリがあり、アワセをくれると一旦水の流れに沿って走った。いつもの6、70台の走りだ。
少しずつラインを送りながらこらえていると勢いが弱まり、こちらへ寄せながらのタモ入れ態勢に入ったのだが今度は
上手に向かって走り出した。 いつもと違うなーと思いつつ数分の格闘で足元に寄り魚体が浮いた。
いつものよりデカイと脳裏に呟きながら緊張した手でタモ入れ完了。
計測すると81cmで鯉釣りを始めて以来初の80台だった。
家に帰って飲んだビールが格別に美味しかったのはいうまでも無い。
三方五湖では、やはり第4回大会で5位に入賞させて頂いた事ですね。これも石原さんをはじめ、石原軍団こと鯉旅人
のメンバーさんのおかげだと思っております。
この大会も印象深く残っていますが、釣り以外でも何度か印象深い初体験をしています。
○三方五湖へ向かう途中、夜中の朽木峠を走行中ヘッドライトに照らされた両目をお化けと勘違いした野性の鹿との
出会い。
○三方湖沿いに在るレストランにて注文したソースカツ丼の蓋が、中身の量が多いため2、3cm浮いてた事。
○観光ホテル横のポイントに入釣した時、大きなテラスの窓越しに団体さんが宴会中、あらかじめオカマの格好をして
いた男性が素っ裸にされ、秘部を近距離から写真撮影されているところを一部始終目撃した事。
○鯉の餌袋持ち去り事件発生!犯人はキツネ?狸?実は裏山の野猿だった(驚)。
それになんといっても夜空の星が美しく手に取れるような近さであり、その夜空に包まれての宴会は格別で、大阪では
ちょっと味わえないかもね。
この美しい夜空は、濃尾野鯉会の高橋氏(鯉研)や長谷川氏にお世話になった木曽三川でも同じ事で、自然の中での
釣行は心の洗濯にもなり、大阪での仕事等でたまったストレスも洗い流してくれますので釣れなくても満足満足!
琵琶湖では、ここ数年前からは大会時しか行かなくなりましたが、それ以前は、和迩川、野洲川、日野川、瀬田川、
北小松、大津、木ノ浜等に足を運んでは琵琶湖のモンスターを追い求めたものです。
結果的には今の所、野洲川での80台が最長ですが,モンスター追跡心は消えていません。
釣り以外での印象的な出来事は、まだ川のすぐ側まで自由に車の乗り入れが出来た時の野洲川で、平日だったので
私しか居なく、夜中に餌換えをするためにタイマーにて目が覚めると周りは真っ暗。
餌換えを終え、寝酒を呑み直している時に黒い影が運転席の横を通り過ぎた。あれっ鯉師の登場かな?と思いヘッド
ライトを点灯し辺りを見渡すが、誰も居ないっと思った瞬間背中がゾクー。
たぶん寝ぼけていたのでそう見えたと思うのだが・・・。
でも恐怖心は取れず結局夜明けまで音楽を聴きながら起きていました(笑)。
その日の昼に鯉湖居倶楽部の大野氏との初対面があり、琵琶湖本湖・河川での釣りに関し、色々な事を勉強させて
頂きました。
次に私の鯉釣り行動パターン&スタイルをご紹介しましょう。
〜私の鯉釣り行動パターン&スタイル〜
鯉釣りを始めた頃は、「〜鯉釣との出会い〜」にも書いてます通り、近所の川から初まってあちらこちらの川・湖等に
出向いては色々なポイントに入り込んでましたが、ここ数年前から地方や慣れ親しんだ大和川は、今では大会時しか行
かなくなってしまった。 ホームグランドはもっぱら大川(旧淀川)である。
大川で納得のいく釣りが出来れば、更新をサボっているポイント紹介内の各ポイントへ巡りたいのだが、果たして生きて
いる間に出来るかな〜?
釣行期間は冬と春で、夏は釣れ難く秋は祭りがあるため大会以外はオフにしている。
それでは地方大会、淀川大会、大和川大会、大川(旧淀川)での私なりの行動パターンを紹介しましょう。
地方大会編
・・・三方五湖大会、岐阜・よって鯉祭りが数年前に無くなって以来、今では琵琶湖大会のみの出場となる。
大会参加にあたっての簡単な流れをまとめますと・・・
@
タックル・備品の積み込み→
A
燃料補給と食料品の買い込み
→
B
高速道路→
C
現地到着〜→
D
大会本部(翌々日)→
E
高速道路(帰路)→
F
タックル・備品の荷降し。
@
タックル・備品を車に積み込み・・・車へ積み込む際、腰を数回曲げるため長身の私にとっては出発前から腰痛にな
る厄介な作業で、飲料水等を先に買ってる場合は特にだ。事前に積み込む物をメモってればいいものを、現地では
なんらかの物を忘れている。
A
燃料補給と食料品の買い込み・・・燃補給料は遠出なので当たり前とし、食料品は、鍋の材料・焼肉・カレー・焼きそ
ば・パックご飯が主で、鍋は大会初日の夜に食べ、後は朝昼夜と振り分けているが、コンビニ、スーパー、飲食店が近く
にあるポイントに入るのを出発前に決めている場合はそちらで飲食、調達している。
B
高速道路・・・阪和高速の岸和田和泉インターから乗り、近畿道を経て名神へと移り、入釣ポイントのより近い出口を
降りる。この機会しか目にしない景色を眺めながらのドライブは爽快でストレス解消の前兆みたいなものですが、目の
弱い私なので時々居眠るのがたまにキズです。 小腹が空いた時、サービスエリアにて軽く食事をする時もある。
C
現地到着・・・最も忙しいのがこの時で、まず曇り・雨天時はサイドオーニングの引き出し→合羽着用(雨天時)にて
タックルセット→コマセを作り投入→タモセット→折りたたみ自転車を降ろした後、備品セット。
晴天時はサイドオーニングを最後に引き出す。サイドオーニングとは、引き出し式のタープの様な物で、生地が強く雨や
日光をさえぎってくれる(
画像
)。 ピトンの間隔は10歩の歩幅間隔でセットする。
コマセは季節によって配合を変え、食わせはコーンで落ちついている。
折りたたみ自転車は第一回大和川大会の優勝賞品で頂き今でも重宝している。
備品セットとは主に、椅子付き簡易テーブル&日傘のセッティング、水バケツを適当な高さの所に据える事等である。
D
大会本部・・・大会時間終了も近づき、到着時の状態に戻していよいよ大会本部向けであるが、未経験である良型が
釣れている場合は終了の1時間前ぐらいにかたずけを済まし、検量場所→大会本部という想定だ。
琵琶湖大会では数年前より鯉ヘルペス対策として本部では検量せず、数箇所に検量所を設け、検量後の鯉はその場
でリリースされる。
本部では鯉研の高橋さんから始まり、色々な方々と久しぶりの談義に花を咲かせ、最後に行われる抽選が終わると命
の洗濯もいよいよ終盤。
E
高速道路(帰路)・・・各鯉師さん達とお別れの挨拶をした後、しばし湖岸道路を走って高速道路へ。
談義で疲れが吹っ飛んだ上、飲料水等が無くなり軽やかになった車での帰路は又爽快であるが、行きと同様たまに居
眠りあり。 これまた小腹が空けばサービスエリアにて軽く食事をする時もある。
F
タックル・備品の荷降し・・・最後の大仕事で、
飲料水等が無くなった分楽だが品数はあまり変わらず疲れ、腰痛が
ぶり返すのがこの時だ。 明日からの仕事に備え早めに就寝するようにしている。
●地方大会での服装・・・マルキューの帽子(黒)、普段着に釣り用ベスト(メッシュ仕様)を着用、釣り用半ブーツ。
淀川大会と大和川大会編
・・・両大会とも同じ様な行動パターンであり地方大会との違いは、本部設置と片付け。
タックルと餌が大川仕様。本部で検量。サイドオーニング使用不可(淀川大会のみ)。高速道路は使用しない。
大川(旧淀川)編
・・・大物の宝庫はもちろんのこと、とんでもない主が居るであろうこの川の魅力に取り付かれてもう
15年の歳月が過ぎた(現H20年)。
その主を釣る事を目標に奮闘中であるがそう簡単には喰って来ない。
釣り以外でも鯉師やギャラリーとの戯れももう一つの魅力といえます。
色々なポイントでドラマを経験させて頂いたこの川も、今ではグータラ根性が後押しとなって私なりの実績ポイントに頼り
切るようになった。
それも年間を通して主に2つのポイントにしか入らなくなってしまったうえ、ここ数年前からは夜釣りが主体となる。
では、この川の四つの行動パターンを表示した後に詳細に入りましょう。
@
自宅→大川→自宅。
A
自宅→大川→職場。
B
職場→大川→自宅。
C
職場→大川→職場。
@
は仕事が連休の時のパターンで、世間一般的にはこのパターンだと思いますが、夜釣りが主体となった今、前日の
夜自宅を出発し翌朝には納竿している。
以前は第二阪和国道(26号線)〜府道30号線〜ポイントというコースでしたが、府道30号線が駐車等で走りにくいた
め今では第二阪和国道〜臨海線〜三宝線〜なにわ筋〜中央大通り〜ポイントに定着している。
遠廻りの様だが走りやすく時間も変わらない。 途中いつものスーパーにて餌、酒、夜食を買い込む。
帰りも同コースだが、朝に所用がある場合阪神高速で帰る時もある。
深夜に大物が釣れた場合、ライブバックにて繋いで置き、夜が明けた後検量・撮影をしている(
※1
)。
A
は、早朝勤務が続く時のパターンで、朝が早い分、勤務終了も早いため一旦帰宅してから川へ向かう。
自宅〜納竿までは
@
と一緒ですが、納竿後自宅に戻らないのは、川からの距離が自宅より職場の方が近いためです。
職場までのコースは、ポイント〜中央大通り〜なにわ筋〜大正裏通り〜職場である。深夜に大物が釣れた場合は、
その場でフラッシュにて撮影し、人が通らない場合はタイマー撮影をする(
※2
)。
その後睡眠不足で仕事も大変ですが、これも鯉釣りバカのうれしい悲鳴ってとこです。
B
は夜勤の翌日が休みの時のパターンで、職場からの出発のため買い物は、なにわ筋のいつスパか中央大通りの
99円ショップに寄っている。 深夜に大物が釣れた場合は、
※1
と同じ。
C
は夜勤(夜10時前後まで)の次の日が朝勤の時のパターンで、極めてハードな釣行ですが、ガソリン節約になり
経済的釣行でもあります。 買い物は
B
、コースは
AB
、
深夜に大物が釣れた場合は
※2
と一緒です。
@AB
の川での服装は、帽子は撮影時のみ・普段着(釣りベストを着用しない)・足元は主にスニーカー。
C
は
着替えるのが面倒なので職場の制服(カッターシャツ・スラックス・サンダル靴)のままで、寒い時はその上に
ジャンバーを着用し、暑い時はカッターシャツを脱ぎ半袖肌着になるので釣り人にはまず見えず、変質者にしか見えな
いかも・・・(笑)。
○
最後に餌切りからセット完了までの流れとしては、まず車の後部にて蒲鉾板とカッターを取り出し、マル秘餌(ブツ)を
オリジナルにカッティングし、ハリスのみの針に付け専用ケースに戻す。それを錘3個・受太郎3個・小型メジャー・
ペンチ・ヘッドランプの入った水バケツに入れ、短竿3本とセンサー3個入りケースを持ち川沿いへ。
まずセンサーと受太郎を6〜7m感覚にて鉄柵にセット。 1本目の竿に錘を付け引き伸ばした後、餌を装着する。
鯉の接近を考慮し、餌を装着後すぐにポイントへ投入した後2本目の竿へととりかかる。
投入位置は遠近振り分ける。 セット完了まではおよそ15分〜20分です。